建材商社で駆け出しの社会人だった私は、ここの現場でお世話になりました。
「(仮称)東京トルコモスク」現在の正式名称は「東京ジャーミイ」
残念ながら↑の日本語ページは一部機能しておりません。日本語解説見学コースなどあればよかったのですが、残念です。
一度見学をしたいと思っていたのですが、竣工が2000年。気がつけば20年が経過していました。
私は全くイスラム教には興味ありませんが、このイスラーム建築には興味がありました。日本の建築会社や設計事務所が見を見まねで施工した亜流ではなく、意匠デザインや外装、内装などは(建材も含め)実際にトルコからモノや人を呼んで施工しているという話は当時から聞いていました。
東京ジャーミィ見学
見学について
ホームページ記載の電話で問い合わせたところ、金曜日の礼拝時は制限があるが、それ以外は基本的にOK、写真もOKとの事でした。本音を言えば建築や施設の専門家の解説がほしいところですが、無料ですから多くを求めてはいけませんね。こちらは個人、1人での見学ですしね。
住所場所
東京都渋谷区大山
建設当時はかなり周囲と比べ目立っていた記憶があったのですが、すっかり井の頭通りに馴染んでいます。
エントランス
料理屋などの雰囲気だけを求めて作られたハリボテとはわけが違う重厚感を感じます。
奥に進むと資料の書籍等の販売エリアになっていました。私のイメージではここに受付があって、案内とかあるのか?と期待していたのですが、無人でした。
礼拝所
奥に進み、階段をのぼると一度外に出て、礼拝所。
靴を脱ぐってちょっと新鮮でした。靴を脱ぐのは日本だけじゃあないんですね。まあこんなフカフカなカーペットですから当然かもしれません。
天井の装飾にうっとりとしてしまいました。
築20年・・・歴的建造物というほどの歳月ではありませんが、劣化などは一切感じません。教科書で学んだイスラーム建築、オスマン様式や幾何学模様がどストレートで目に入ってきます。配色の美しさは日本にはない組み合わせです。
女性の方で見学を考えている方は、肌が露出しない服を選ばれてください。そしてこの礼拝所ではヒジャブの貸し出しがありました。
天気が良かったので、外装も十分楽しむことが出来ました。
本当に、自分はこの文化圏とは別の人間であることがしみじみと感じます。
しかし、どこか懐かしい感じが同時にあります。戦前の西欧建築はギリシャ調にする重厚感演出が多かったので、元祖建築という流れを感じたのかもしれません。
ハラールでお土産
建物内のハラールでお土産を購入しました。
ココナツ風味のスナックバー2本。日本や米国産のテイストとは全く違う嗜好を味わうことが出来ました。総じて硬い。
そしてインドからの輸入された唐辛子。
唐辛子は父にプレゼントします。今年の唐辛子の生産にコレも入れてもらおうと思います。
意外と安い。
感想
行く前に電話で問い合わせをしたとき、「見学いつでもOK、写真もOKです」と言われて拍子抜けしました。実際こうやって行ってみると、構えて「見学」っていうほどの事でもないのかもしれません。日本の寺院や神社などに近い感覚なのかもしれません。
ネットで色々調べ、もうちょっと建築とハラールのお土産を予習をして、またこのプチ海外旅行に来たいとお思いました。